サラリーマン5年目

好きなものだけをひたすらに。。

平田オリザ『わかりあえないことから』

GWに読んだ本から1冊紹介します。 

 

 

近頃の若者に「コミュニケーション能力がない」というのは、本当なのか

というテーマで話が進みます。

世の中が変わっている中で、必要なコミュニケーションも変化しているのに

社会や企業が要求する能力は昔のまま変わっていないことを指摘し、

著者の専門である演劇の観点や経験も含めながら、

わかりあえないことを認めつつお互いに歩み寄っていきませんか、

という結論にまとまります。

 

当たり前のことのように思えるのですが、

普通にサラリーマンとしてはたらいていると、

全然これができていないと思うのです。

 

例えば、上司の思うような動きができない人は

すぐに仕事ができない人と決めつけられてしまったり、

逆に上司の要求を不当だと感じている人が、その背景を汲み取ろうととせずに

すぐにパワハラだと決めつけたり、会社を辞めてしまったり。

 

当たり前のことをきちんと指摘してくれる本として

貴重で価値のある本だと思います。